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Magentoによるアプリ構築をラボ型のオフショア開発で継続していく秘訣

2023/01/20

SIerとして流通・物流分野における基幹システムの構築などを行っているアスノシステム株式会社様(ホームページ:https://asno-sys.co.jp/。外食チェーン店のアプリ開発にあたり、VNEXTにご依頼をいただきました。現在はラボ型開発へと移行し、新たなアプリ開発もご協力させていただいています。そこで、アプリ開発を主導するシステム事業部の山田様、廣瀬様、開発チームを直接担当する山本様に、開発品質やプロジェクト成功の鍵を伺いました。

 

|サービス開発のパートナーを探す際に重視したこと 

—— クライアントから今回の案件の相談が来た時、御社での課題は何でしたか? 

山田さん:私どものクライアントである国内大手飲食サービス企業様からいただいた相談は、開発途中のアプリを引継ぎ、完成させることでした。しかし弊社には、アプリで使用するMagentoというプラットフォームを扱える技術者が少なかったのです。

私どもは、SIerとしてアジアを中心にしたオフショア開発の経験が豊富ですが、これまで取引のあったパートナー企業にもMagentoを扱える技術者がほとんどいなかったため、対応できる企業を広く探すことになりました。そのなかで、VNEXTさんが迅速に対応できる体制を組めるとのことで依頼をしました。

 

お客様インタビュー

 

|Magentoによるアプリ構築をラボ型のオフショア開発で 

—— VNEXTに依頼した開発内容はどのようなものでしょうか

山本さん:すでに、他社さんでの開発がある程度進んでいる段階からの引継ぎでしたので、最初は作られている部分を分析し、必要な修正を施していくところから始めました。クライアントとのやり取り、要件定義などの上流工程、品質管理、テストを弊社で、開発の実作業をVNEXTさんで行っています。

当初はプロジェクト単体での依頼でしたが、リリース後は引き続き保守・改修と新機能の追加があるため、現在はラボ型開発へと切り替えています。

 

—— VNEXTの開発品質はどうでしたか?

山田さん:弊社にMagentoに対する知見があまり無い中で、Magentoに知見のある技術者を集め、開発済みの箇所について良し悪しの判断をしてくださったのは心強かったです。特に、日本の小売業界のシステム開発経験者がVNEXT側のプロジェクトマネージャーを担当してくださったので、とても助かりました。

 

—— VNEXTのオフショア開発を導入した結果はいかがでしょうか?

山本さん:アプリの品質面では、クライアントの要求水準が高いため、まだこれからブラッシュアップをしていかなければならない点も多くあります。しかし、プロジェクトに着手した時点でクライアントが希望するリリース時期が差し迫っていたため、時間の無い中で良く対応していただけたと思っています。

その後は、レストランのメニューをテイクアウトで注文できるアプリの開発受注にも発展しています。これは、弊社とVNEXTさんとのチームがうまく機能したからだと思っています。

この案件に関しては、同じMagentoでの開発である点、日本のレストランについての知見も徐々に蓄積されている点、私たちとのやり取りの勝手がわかるようになってきている点などから、引き続きVNEXTさんに依頼をしました。

 

—— オフショア開発をプロジェクト単位ではなく、ラボ型で続けていくためのポイントはなんだと思われますか?

山田さん:ラボ型であるからこそ、エンジニアとの認識の共有とコミュニケーションが、大きな鍵になると思っています。

ラボの場合、人員のリソースを増やさなければならず、新しく入ったメンバーのなかには日本の小売業界、レストラン業界のビジネスの仕組みに明るくない人もいます。今回、ブリッジSEは置いていないので、日本語ができない人のためにコミュニケーター(通訳者)を入れていますが、ベトナムにはない商習慣やビジネスの感覚的な部分の話になると、やはり理解をしていただくのに時間がかかりました。

 

山本さん:特に複数ある決済の方式や、テイクアウトのセットメニューの必要性などが伝わりにくかったですね。開発そのものに直接関係のない情報かもしれませんが、日本にお住まいの方が利用するアプリです。使い勝手の向上のためには、「なぜ、そのサービスがあるのか」「なぜこの機能が必要なのか」「どういう使われ方をしているのか」といった理解は必須。ここに関しては、しっかりと時間を設け、事前のワークショップで理解していただくといったことを行いました。

現在はラボ体制となって1年がたち、かなり双方の理解が深まっていると思います。

 

—— コミュニケーションが重要となるオフショア開発。WEB会議が中心となり、フルリモートと同じ環境かと思います。そんななかで、実際に開発チームとお会いした印象はいかがでしょうか?

廣瀬さん:山田と私が1度、ベトナムの開発ラボを訪問させていただきました。

弊社は、ベトナムはもちろんほかの国でのオフショア開発の経験も多いのですが、VNEXTさんのエンジニアの方々は、とても穏やかで勉強熱心という印象でしたね。

ラボでも、勤務中は私語をせず業務に集中していて、それでいて休憩時にはとても和気あいあいと話をされていて、チームの雰囲気がすごく良いと感じました。

 

山本さん:確かに、VNEXTさんはチームとしてよくまとまっていて、全体の雰囲気が良いですね。ラボ体制で長く担当いただいているとはいえ、どうしても人員の入替えは発生します。新しく入った人が業務に慣れるのに時間がかかるのはよくあることなのですが、VNEXTさんの場合は新しい人にもチーム内できちんとフォローをしていくので覚えが早いんですよね。新メンバーの立ち上がりが早いので、結果的に効率よく仕事ができていると感じています。

 

お客様インタビュー

 

|オフショア開発についての印象 

—— オフショア開発におけるベトナムの良さはありますか?

山本さん:労働や業務に対する意識が日本と近しいと感じています。柔軟性が高く、こちらの事情に対して真摯に対応していただける人が多いですね。これはVNEXTさんのメンバーはもちろん、これまでお願いしてきたベトナムの方、全般に通じているところだと思います。その分、とても仕事がしやすいです。

 

—— オフショア開発をスムーズに進めていくために意識している点はありますか?

山田さん:弊社は2003年からオフショア開発を手掛け、20年近い経験がありますが、オフショア開発で一番大切なことはコミュニケーションです。国や地域が異なるため文化が違います。日本人同士であれば、明言しなくても伝わるような行間は当然伝わりません。そこのすり合わせが必要です。

弊社の役割のひとつに、クライアントと開発メンバーの間をつなぐこともあるので、最初のワークショップや普段の会議で、日本のビジネスや習慣、業界事情などを丁寧に伝えていくことを心掛けています。

 

山本さん:そうですね。文化はもちろん、仕事に対する姿勢や考え方も異なりますので、そこのギャップを埋めていくためにコミュニケーションを密にしていくことは気を付けています。

その対策のひとつとして、口頭で伝えて理解が得られたと思っても、必ずドキュメントに残すようにしています。ドキュメントをもって、認識のすり合わせを行うようにして、後からすれ違いが発覚することがないようにしています。

 

—— 品質面に関してはいかがでしょうか?

山本さん:ベトナムの場合、勉強熱心なので技術力の高い方は多いと思います。ただ、スケジュールに合わせようとするあまり、品質面が多少疎かになりやすい傾向があるため、そこはしっかりと我々が管理していく必要があります。

ただ、そこも知見の有無や考え方の違いの一部ではあります。アクセスや集中具合などの規模感の違いを知っていただくこと。そして何よりも品質が大切であることを伝え、一緒に高めていければと思っていますし、そこに対する協力姿勢が非常に高いと感じています。

 

お客様のインタビュー

 

—— 今後、アスノシステム様がVNEXTに期待することはなんでしょうか?

山本さん:これまで1年かけて続けてきたことで、双方、経験も知識も増えてきたと思います。業務に対してもとても前向きに対応してくれていて、私も現地のメンバーも、ひとつのチームであるという意識があります。クライアントからはさらなる品質向上を期待されていますので、今後も引き続き、一緒に良いものをつくっていきたいですね。

今回、SIerから二次請負という、これまでにない形での技術提供でしたが、こういった形での協力の可能性が広がったプロジェクトとなりました。

 

|アプリ開発・システム開発に悩んでいる経営者様・企業担当者様へ 

 

VNEXTは15年に亘り、日本でソフトウェア受託開発を主力事業とし、IT総合サービス会社として東京・ハノイ・ダナンで多角的な事業を展開しています。システム・アプリ開発から人工知能(AI)開発、ブロックチェーン開発まで幅広いサービスを提供しております。

開発プロジェクトでは、要件定義から設計・構築〜運用、保守、そしてインフラ連携までの全行程をワンストップ提供。

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