ECサイト構築はオフショア開発がおすすめ~4つの構築方法とメリット・デメリット~
2022/02/28
ECサイトの構築やサービスは、年々増加傾向にあり、EC市場も伸び続けています。
そのため市場の変化が早く、競合他社との差別化や顧客のニーズやトレンドに合った対応が求められています。
自社でECサイトを構築したい場合、数ある方法の中から、どのような構築方法が最適なのかを見極めることが必要です。
本記事では、ECサイトの構築方法とそれぞれのメリット・デメリットから構築方法を選ぶポイント、構築前にやっておくべき準備についてご紹介します。
これから自社のECサイトを作る方は、ぜひ参考にしてください。
|4つのECサイト構築方法とメリット・デメリット
まず、ECサイトは大きく2つの種類に分かれています。
・自社EC型:独自にネットショップを立ち上げる方式
・モール型:ネット上のショッピングモール内に出店する方式(例:Amazonなど)
今回は、自社EC型の4つの構築方法とメリット・デメリットについて、以下の順にご紹介していきます。
・フルスクラッチ
・パッケージ
・オープンソース
・クラウド型EC
・フルスクラッチ
フルスクラッチは、既存のプログラムやソフトウェアを使うのではなく、ゼロからECサイトを構築する方法です。
フルスクラッチのメリットとデメリットは以下です。
メリットは、4つの構築方法の中で最も自由度が高く、幅広い要件を満たしたECサイトを作成できることです。
競合他社にはない、独自の販売方式を採用することで差別化や競争力を高めることができます。
その反面、構築費用が高くなることが最大のデメリットと言っていいでしょう。
ゼロベースからサイトを構築するので、専門技術を持った人材が必要です。そのため、優秀な技術者を確保すると人件費が高額になります。
また、構築期間も長くなることも注意すべき点です。
・パッケージ
パッケージは、ECサイトの構築に必要な基本機能がパッケージ化されたソフトを用いる方法です。
パッケージのメリットとデメリットは以下です。
メリットは、サポート体制が充実しており、要件をある程度満たしたECサイトを構築できることです。
基本機能にカスタマイズを加えることなど、工夫次第で独自のECサイトを作成できます。
デメリットは、後述で紹介するオープンソースやクラウド型ECと比べると費用が高いことが挙げられます。
初期費用や月額費用だけでなく、提供しているシステムが旧式になると、バージョンアップや改修にも費用がかかります。
また、カスタマイズ可能とはいえ、カスタマイズをするほど費用も嵩むので気をつけましょう。
・オープンソース
オープンソースは、無料で公開されているソースコードを用いる方法です。
ECサイトに必要な基本機能が備わっており、そこに機能を追加することができます。国内でも有名なオープンソースは「EC-CUBE」です。
オープンソースのメリットとデメリットは以下です。
メリットは、機能の拡張性が高く、希望に沿ったECサイトを構築しやすいことです。
パッケージと比較すると初期費用が無料なので、コスト面もメリットのひとつです。
デメリットは、カスタマイズをするにはソースコードを変更して行うため、高い専門スキルがなければカスタマイズが難しいことです。
また、ソースコードが公開されているからこそ、システムに脆弱性があった時の不安が大きく、セキュリティ面の対策をしっかり行う必要があります。
・クラウド型EC
クラウド上のプラットフォームを用いてECサイトを構築する方法です。
近年は「SaaS型EC」と呼ばれることもあります。代表的なクラウド型ECプラットフォームといえば「Shopify」が挙げられます。
クラウド型ECのメリットとデメリットは以下です。
メリットは、追加のコストをかけることなく、最新の機能を利用できる点が挙げられます。
自動でシステムがアップデートされたり、最新のセキュリティ対策が実装されるなどクラウド型ならではの魅力です。
また、自社でサーバーを用意する必要がなく、サーバーの維持費用や保守管理の手間がかかりません。長期的に見た場合のコストメリットが大きいです。
デメリットは、ソースコードが開示されていないため、自社での保守管理ができないことです。
自社運用でのECサイト導入を検討している場合は向いていない手法です。
|ECサイトの構築方法を選ぶポイント
上述のように、ECサイトと一口に言っても様々な手法があります。
どの方法でECサイトを構築するか選ぶ際のポイントは以下をチェックしましょう。
・コストと構築期間を把握する
・カスタマイズ性と機能の充実度
・セキュリティとサポート体制
この3つのポイントをまとめた比較図がこちらです。
・コストと構築期間を把握する
コストと構築期間を把握することで、選択肢を絞ることができます。
ECサイトを構築・運用するには、イニシャルコストとランニングコストがかかります。
・イニシャルコスト:システムの初期費用、サイト構築・デザイン・設定などの費用
・ランニングコスト:月額費用、保守管理費用やサーバー代などの運用にかかる費用
上記以外に、「パッケージ」なら”ライセンス費用”、「クラウド型EC」なら”決済手数料”や”販売手数料”もランニングコストに含まれます。
また、構築期間がどのくらいかかるのかも注意しましょう。
構築期間が長くなればなるほど、工数も増えるので人件費もその分かかります。
そのため、各方法の概算費用と構築期間を把握し、自身のECサイトの構築・運用費用がどのくらいかかるのかを確認しておきましょう。
・カスタマイズ性と機能の充実度
「どのようなサイトにしたいか」で、カスタマイズ性と機能の充実度の必要性も変わります。
カスタマイズ性が最も高いのは、ゼロから作り上げる「フルスクラッチ」ですが、費用も高額になります。
完全オリジナルではなく、ある程度のカスタマイズであれば「パッケージ」「オープンソース」「クラウド型EC」でも十分です。
また、ECサイトに必要な基本機能を分類すると2つあります。
・フロントエンド機能:商品を販売するための機能
・バックエンド機能:受注と商品を管理する機能
この基本機能以外に、他にもサイトによって「ポイント機能」「レビュー機能」「多言語対応」など様々な機能が必要になる場合もあります。
ただし、機能だけがサイトの売上を大きく伸ばす要因ではなく、ターゲットや顧客のニーズに合ったサイトにすることが重要なので、機能を偏重するのは注意が必要です。
・セキュリティとサポート体制
ECサイトでは顧客の個人情報を取り扱うため、セキュリティ対策が不可欠です。
第三者による攻撃などで情報漏洩があった場合、顧客に甚大な被害が及び、企業の信用が大きく失われてしてしまう可能性もあります。
そのため、不正アクセスに対応しているかどうかなど、利用を開始する前にそれぞれの構築方法のセキュリティ対策は必ずチェックしましょう。
また、サポート体制の確認も重要です。
「パッケージ」や「クラウド型EC」には提供元のマニュアルがありますが、そこには載っていない問題が発生することもあります。
電話またはメールでのサポートなのか、サポートの時間帯や対応にかかる時間、サポート内容についてもきちんと調べましょう。
「フルスクラッチ」や「オープンソース」の場合は、自社内で完結するため、構築後のサポートを自分たちで行わなければなりません。
サポート体制をつくるために、長期的なリソースの確保が必要です。
|サイトの構築前にやっておくべき準備
ECサイトを構築する前に事前準備を行なっておくことで、実際に構築段階に入ったときや運用する中で問題が発生しにくいです。
・マーケティング戦略の策定
ECサイトで失敗する大きな理由のひとつが、マーケティング戦略の策定ができておらず、認知獲得~集客方法が適切でないケースです。
以下のポイントを押さえて、戦略を立てましょう。
1. 目的の明確化
2. ベースとなる戦略を決める
3. 商品・ターゲットの分析をする
4. 競合サイトを分析する
1. 目的の明確化
まずは、EC サイトを構築する目的を明確にし、「どのようなサイトにしたいか」を具体的にしましょう。
目的をしっかり明確にしないと、実際に構築を進める中で思っていたサイトと違うことに気づきやり直しが発生したり、運用開始後に結果が出ないといったことになりかねません。
戦略を立てる上でも、目的を明確化することが最も重要といえるでしょう。
2. ベースとなる戦略を決める
次に、進むべき方向性をさだめましょう。把握すべきは、「自社が市場に対して提供できる価値は何か」です。
そのために「ターゲティング」と「ポジショニング」を明確にしましょう。
・ターゲティング:どんな人がメインの顧客層になるかを想定する
・ポジショニング:想定する顧客に対し、自社がどのような価値を提供できるか
それぞれの解像度が高いほど、売上を伸ばすために何から着手すべきかが見えてきます。
3. 商品・ターゲットの分析をする
自社商品と販売するターゲットの分析ができているか否かで、ECサイトの初速の売上やその後の注文数の伸びが大きく変わります。
特に、ターゲットに受け入れられるデザインや構成は売り上げに直結する重要な要素です。
自社ECサイトで販売する商品のターゲットに応じて、「全体のデザイン」「商品ページの見せ方」「ランディングページの構成」が大きく異なるので、ターゲットの分析はしっかり行いましょう。
4. 競合サイトを分析する
自社のECサイトが今後戦っていく市場がどんな市場なのか、競合サイト調査を通じて把握しましょう。
その環境下で「自社のECサイトはどうすれば勝てるのか?」を考えるヒントとなります。
また、競合サイト調査を行う際は、消費者視点でそのECサイトで実際に買い物をする立場として見てみましょう。
ECサイトを閲覧しただけでは見えてこないECサイトの特徴が分かってきます。
消費者にとって魅力的に見えたもの、不親切に感じられたものを整理してリスト化することをおすすめします。
消費者の視点で様々な競合サイトを利用し比較することで、販売したいメインターゲットの年代、性別、職業、趣味趣向、ニーズとペインなどの詳細がイメージできます。
このように、マーケティング戦略をしっかり立てることで「認知獲得」と「集客方法」をどのようにすればよいかが見えてきます。
認知獲得としては、ECサイトを公開する前に、プレスリリースやメディアへの広告などで告知を行うことで話題作りや認知獲得を目指しておきましょう。
集客方法では、ECサイト公開後の集客チャネルを検討します。
リスティング広告・SEO・SNSなどがありますが、ECサイト立ち上げ段階では、集客の即効性が期待できるリスティング広告やSNS広告を先に展開するのがよいでしょう。
・デザインと機能を検討する
ECサイトのデザインと機能について、ベンチマークしている競合サイトを複数ピックアップして、競合ECサイトごとにチェックしておきましょう。
競合サイトは、すでにECサイトビジネスとして成り立っており、参考になる見本・事例となります。
特に、デザインは自社のブランディングにもつながります。
独自性のあるデザインは大切ですが、ターゲットに受け入れられるデザインでなければ意味がありません。競合サイトを比較していくことで、見せ方や構成などにある程度の共通点が見えてきます。
また、ECサイトに必要な機能としては、基本機能以外で以下の4つが最低限あれば十分といえます。
・商品のレビュー
・再入荷のお知らせ
・お気に入り登録ボタン
・カートリマインド
構築段階であれもこれも機能を詰め込みすぎると、サイトリリースが遅くなったり、情報量が多すぎて使いづらくなり離脱率が高くなる恐れがあります。
事前に「要件」を洗い出し、必要な機能の選定やサイトのリリースタイミング、予算などを把握してから、追加機能を検討していきましょう。
・決済方法を決める
決済方法についても検討しておきましょう。
基本的には「クレジットカード払い」「コンビニ払い」「○○ペイ払い(Amazonペイ、楽天ペイ等)」の方法を実装すれば心配はないでしょう。
・クレジットカード決済:ECサイト決済方法の中で60%以上を占めている方法
・コンビニ払い:クレジットカードを持っていない顧客をカバーができる
・○○ペイ払い:ポイント付与などの特典があるため利用者が増えている
多数ある決済方法の中で、自社が狙うターゲットに合わせた決済方法を取り入れましょう。
なお、決済機能はそれぞれ売上に対する決済手数料がかかるので、必ず確認し、利益計画に含めておくべきです。
|ECサイト構築は委託がおすすめ
ここまで、ECサイトの構築方法とメリット・デメリットから構築方法を選ぶポイント、構築前の準備についてご紹介しました。
ECサイト構築方法は、「フルスクラッチ」「パッケージ」「オープンソース」「クラウド型EC」と、目的やニーズに合わせて複数展開されています。
構築方法によりECサイト立ち上げの難易度は変わりますが、どの方法を選んでも手間がかかることに変わりありません。使い慣れていないシステムやソフトウェアを使用すれば、問題が生じることもあります。
自社にエンジニアがいないのであれば、外部の会社にECサイトの構築を委託する方法がおすすめです。
エンジニアを雇用する人件費や、ECサイト立ち上げにかかる時間が必要ないため、費用対効果に優れています。
また、事前準備を行うことで、その情報をもとに構築方法の提案もしてくれるので、どの方法がよいのか選定に悩む必要もありません。
・オフショア開発が注目されています
ECサイト構築の委託先として選ぶ会社は、国内の会社もあれば、海外の会社もあります。
国内の会社は、日本語という共通言語があり、スムーズにコミュニケーションをとれるので相談や打ち合わせでの心配がありません。
その反面、国内のIT人材不足から、日本人エンジニアの人件費は年々高騰しているため、国内の会社に委託をすると自然とコストが高くなってしまいます。
上記の課題が解消できるとして注目されているのが、海外の会社に委託をする「オフショア開発」です。
海外の会社は、国内の会社に比べてエンジニアの単価が安く、人件費を抑えられるという魅力があります。
技術力も、日本人エンジニアと変わらない、もしくはそれ以上です。
懸念点として、国内の会社よりもコミュニケーションをとりづらい点が挙げられますが、日本語でコミュニケーションをサポートする「ブリッジSE」がいれば、相談や打ち合わせが国内の会社と同様にスムーズに進みます。
近年、日本企業がオフショア開発の委託先として選ぶ国が「ベトナム」です。
ベトナムは、親日派の国民が多く、英語や日本語を修得している人が多いことから、日本人との相性が良くコミュニケーションもとりやすく、日本との時差も2時間のため現地との連絡もスムーズに行えます。
技術力に関しても、国を挙げてIT人材の育成に力を入れており、IT大国であるインドにも劣らず、安心して開発業務を任せることができます。
ECサイトの構築をオフショア開発で始めるなら、人件費が安く技術力にも優れている「ベトナム」がおすすめです。
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・オフショア開発ならVNEXTへ
オフショア開発でECサイト構築を検討中であれば、自身を持って弊社VNEXTをおすすめします!
VNEXTでは、お客様のご要望や要件に合わせた構築方法を提案し、要件定義から設計・構築〜運用・保守までワンストップでサポートします。
ゼロからオリジナルのEC構築だけでなく、一部編集・カスタマイズ、既存サイトの運用・保守など様々なご要望にも柔軟に対応しています。
対応プラットフォームでは「EC-CUBE」や「Shopify」だけでなく、技術者が少ない「Magento」にも対応しており、これまで数多くのECサイト構築の実績を積んできました。
また、日本オフィスのベトナム人スタッフは全員が日本語で業務をしており、ブリッジSEは日本留学や日本企業で勤務経験のあるスタッフなので日本語能力が高いことも強みです。
もちろん、日本人スタッフも在籍していますので、オフショア開発で難関となるコミュニケーションもスムーズに行えます!
ECサイト構築をオフショア開発で検討・興味がある方は、ぜひVNEXTへご相談ください!