アプリ開発にかかる期間の目安や一般的な流れを詳しく解説!
2023/06/13
プライベートやビジネスでも多く利用されているパソコンやタブレット、スマートフォン。
これらのデバイスでは様々なアプリを利用することができます。
新規顧客の獲得や既存顧客の満足度を向上させるために、自社でもアプリ開発を行いたいと考えている経営者、またはシステム部の方も
多いのではないでしょうか。
アプリ開発が初めての場合、どのくらいの期間がかかるのかは想像がつかないと思います。
本記事では、アプリ開発にかかる期間の目安やリリースまでの流れ、納期を遅らせないためのコツについて解説していきます。
また、コストを抑えつつ高クオリティなアプリ開発の方法についてもご紹介しますので、アプリ開発に興味のある方は、参考にしてみてください。
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|アプリ開発にかかる期間の目安は?
アプリ開発をする上で、リリースまでにどれくらいの期間が必要なのかを知っておくことは、開発スケジュールを立てる上で大切です。
アプリ開発といっても、ジャンルや規模、開発形態などによって開発期間は異なります。
まずは、自社の作りたいアプリがどの程度の期間がかかるのかを把握しましょう。
|アプリ開発は4〜6ヶ月程度かかる
アプリ開発は、4〜6ヶ月程度の時間を要するケースが多いです。
しかし、アプリのジャンルや規模・開発形態によって製作開発期間は異なります。大規模なアプリ開発の場合、1年以上かかる場合もあります。
以下からは、アプリ開発にかかる期間を「アプリのジャンル」「開発形態」「開発手法」の3つの項目に分けて解説します。
【ジャンル別】期間の目安
アプリ開発をする際にジャンルを決めることは、その後の企画や設計をスムーズに行うために重要です。
アプリの代表的なジャンルは以下が挙げられます。
アプリ開発の期間は、求める機能や開発に関わる人・技術などにより異なります。上記の期間はあくまでも目安として考えておきましょう。
【開発形態別】期間の目安
アプリの開発形態には、「フルスクラッチ型」と「クラウド型」の2種類があります。
これらの開発形態のメリット・デメリットとそれぞれの開発期間の目安について解説します。
▶️ フルスクラッチ型
既存のプログラムやソフトウェアを使うのではなく、ゼロからアプリを作り上げる形態です。
フルスクラッチ型のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット
・アプリの機能やデザインなどを自由にカスタマイズできる
・オーダーメイドで開発するため、競合などと類似しにくいオリジナルのアプリが開発できる
デメリット
・ゼロから開発するため、開発期間が長くなる
・開発期間が長い分、稼働するエンジニアの人件費などのコストが嵩み高くなる
フルスクラッチ型の魅力は、完全オリジナルなので、競合との差別化や自社の業務フローに合わせたアプリを開発することができる点です。
しかし、アプリをゼロから開発するため、次に紹介するクラウド型よりも開発コストが高くなったり、開発期間が長くなる傾向があります。
▶️ クラウド型
既存のモジュール(部品)を組み合わせて制作する形態で、ツールや開発プラットフォームを活用して開発を行います。
クラウド型の特徴とメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
・既存のモジュールを組み合わせて作り上げるため、開発期間が短い
・ゼロから開発するフルスクラッチ型と比べて、コストを抑えることができる
デメリット
・決められたモジュールの中で開発するので、仕様や機能など細かい調整ができない場合がある
・プラットフォームの運営終了などがあるとアプリをアップロードできない場合がある
クラウド型の最大のメリットは、開発期間を短縮し、コストを抑えることができる点です。
実装したい機能やアプリの仕様が、既存のモジュールで制作できる場合は、クラウド型が向いています。競合との差別化やオリジナルを求める場合は、
フルスクラッチ型をおすすめします。
【開発手法別】期間の目安
開発手法としては、主に「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」の2種類があります。
ウォーターフォール開発の場合、開発期間は一般的に約1年、大規模であれば2〜3年かかる場合もあります。
アジャイル開発では、多くの場合2〜3ヶ月程度で開発できます。
それぞれの特徴やメリットとデメリットは以下のとおりです。
▶️ ウォーターフォール開発
ウォーターフォール開発は、開発を始める前にユーザーの要求を実現するために実装する機能や性能などを定めて、具体的にどのように進めるか
(要件定義)を決定してから、進めていく方法です。
メリット
・開発前に要件定義を行ってから開発に進むので、開発スケジュールが立てやすい
・完成させるアプリを明確にした上で、開発を進めるので品質を担保しやすい
・事前に必要なスキルやタスクが把握できるため、予算の見積もりやスケジュール管理がしやすい
デメリット
・開発途中で不備や仕様の見直が必要な場合、大きなコストの増加と納期の遅延が起こる
・品質を重視した開発手法となるため開発期間は長期化しやすく、顧客やユーザーからの新たな要望を取り入れることが難しい
▶️ アジャイル開発
アジャイル開発は、要件定義・設計・開発・テスト・リリースといった開発工程を小さな機能単位で繰り返し行い、開発の段階ごとに、
機能をブラッシュアップしながらプロダクトを完成させていく方法です。
メリット
・不備や不具合が見つかった場合でも、その工程内の見直しだけで済む
・開発の工程ごとに計画して進めるので、開発途中でも顧客やユーザーの意見を取り入れることができる
デメリット
・当初の方針を定期的に確認しないと、開発の方向性がずれる可能性がある
・方針を変更する度にスケジュールや進捗を修正しなければならないので、高い管理スキルが求められる
このように、開発手法によっても開発期間は変わってきます。計画性が重視されるアプリ開発であれば「ウォーターフォール開発」、
全体像が定まっていない場合は「アジャイル開発」など使い分けが必要です。
|アプリ開発の一般的な流れ
アプリ開発の一般的な設計手順は、以下の図のような工程からなります。
ここでは、各工程についてそれぞれ詳しく説明していきます。
1. 企画
アプリ開発の1つ目の工程は「企画」です。
企画では、アプリを開発する目的や目標、ユーザーに提供したい体験などを明確にします。
自社と開発会社との間で、アプリ開発における意図や完成形を共有することが、企画の目的のひとつでもあります。
そのため、関係者の間のコミュニケーションや要望などを伝えることがプロジェクトの成功につながります。
2. 要件定義
要件定義は「何を作るか」を決める重要なフェーズであり、ここで決まった項目を満たしていることが、納品できる状態かどうかの判断基準になります。
具体的には、必要な機能や操作フローやデータ管理などの要件を決めていきます。
また、要件定義では機能ばかりに注目しがちですが、セキュリティやパフォーマンスについても考慮する必要があります。
この工程で、発注者と開発会社間の開発における要件を明確にすることで、認識ズレをなくします。要件定義は、プロジェクトの進行と成果物の品質を確保するためにとても重要といえるでしょう。
3. 設計・デザイン
要件定義書を作成したら、求める機能を具体的な開発方法へ落とし込む工程である「設計・デザイン」へと進みます。
デザインの工程では、アプリの外観や機能の具体的なデザインを行います。具体的には、画面のレイアウトや色彩・アイコンデザイン・テキストの配置などです。
設計は、機能ごとの設計を行う「基本設計(外部設計)」と、基本設計で設計した仕様に基づき、プログラミングができるほどに詳細な設計を行う「詳細設計(内部設計)」から成ります。
設計・デザインでは、ユーザーが使いやすいかどうかや視覚的に魅力的かなどの点も考慮し、ユーザーの満足度を高めるためにも大切な工程となります。
4. 開発・実装
要件定義や設計を基に実際にアプリの開発を始めます。
設計した内容に基づき、実際にプログラミングを組むなどして、機能を実装していきます。
この工程は、開発側で作業を進められるため進捗や成果が見えにくいフェーズです。
「開発側に任せておけば大丈夫だろう」と思ってしまいがちですが、進捗や成果をしっかり確認しておくことが肝心です。
5. テスト
テストで実装した成果物が正確に動作するか仕様書を基に検証していきます。
ここで、バグやエラーの発見・機能の正常動作の確認をすることで、テスト結果からバグ修正や改善に反映され品質の向上を図るだけでなく
リスクの回避にもなります。
入念にテストをして、問題がないと判断したアプリが発注者へ納品されます。
6. リリース
アプリ開発におけるリリースの工程では、完成したアプリをユーザーに提供するための準備をします。
リリース前には、最終的な品質保証やセキュリティ検証が行われ、パフォーマンスの最適化を行います。
アプリストアを経由して配信する場合には、適切なプラットフォームやアプリストアに登録し、審査を通過することでユーザーに提供することが
可能になります。(申請から審査が通るまでに1週間ほどかかります)
また、リリース時は、効果的なマーケティングや広報活動も含めて実施することが大切です。
|アプリ開発の納期を遅らせないための5つのコツ
アプリ開発の納期を遅らせないための5つのコツをご紹介します。
1. 無理のない納期の設定をする
はじめに、無理のない納期を設定することです。
現実的な納期を設定するためには、開発にかかる作業量やリソースの適切な見積もりが重要です。
過度なスケジュールの詰め込みや無理な要求は、品質や効率に悪影響を及ぼす影響があります。
開発チームとのコミュニケーションを通じて、タスクの優先順位やリソースの可用性を考慮しながら、再現可能な納期を設定しましょう。
2. 必要な機能をできるだけ明確にしておく
事前に、必要な機能を可能な限り明確にしておきましょう。
開発を始める前に、必要な機能を洗い出すことで開発チームは目標を定めやすくなり、作業を効率的に進めることができます。
また、機能を明確にすることは、フルスクラッチ型で進めるのか、またはクラウド型で十分なのかの判断もしやすくなります。
3. 自社のアプリに合った開発方法を選ぶ
適切な開発方法を選ぶことで、効率的な開発が可能となり品質や納期を確保することが可能になります。
たとえば、ゼロベースから作り上げる「フルスクラッチ型」で進めるとそれなりの時間を要します。かつ「アジャイル開発」で機能単位ごとに
開発しながらブラッシュアップをしていくとさらに長期化してしまいます。
一方で、同じ「フルスクラッチ型」でも「ウォーターフォール開発」で一気に進めれば、上記のパターンより時間を短縮できます。
このように、自社のアプリに合った開発方法を選ぶことは、希望のリリース日に間に合うかどうかに影響を与える大事な要素となります。
4. 定期的に進捗確認を行う
定期的な進捗確認を行うことも、納期を遅らせないためのポイントです。
進捗確認はプロジェクトの現状把握や問題の早期発見に役立ちます。定期的なミーティングや報告書の作成を通じて、開発チームの進捗状況や
課題を共有しましょう。
プロジェクトの進行状況や内容を把握し、必要に応じてスケジューリングやリソースを調整することで、納期を遅らせないことにつながります。
5. 信頼できる開発会社を選ぶ
社内にリソースや開発技術がない場合は、開発実績があり、信頼できる開発会社に委託するのもひとつの手段です。
開発会社の信頼性はプロジェクトの成果に直結します。過去の実績やクライアントの評判、専門知識やスキルなどをチェックしましょう。
信頼できる開発会社は、納期を守るための適切なプロジェクト管理を行います。また、コミュニケーションの円滑さやチームの相性も重要な要素です。
信頼できる開発会社とのパートナーシップは、スムーズなプロジェクトと進行と納期遵守に関係します。
|まとめ
ここまで、アプリ開発にかかる期間や開発工程、納期を遅らせないためのコツについてご紹介してきました。
アプリ開発にかかる期間は、プロジェクトの内容やアプリのジャンル・開発形態・開発手法などによって異なります。
自社のアプリを開発するにあたり、それがどのようなジャンルなのか、開発形態や手法はどれが合っているのかを把握しておくことは大切です。
また、開発工程の最初のステップである「企画」と次の「要件定義」を入念に行うことで、開発スケジュールが立てやすくなります。
いずれも、開発前の「事前準備」がアプリ開発を成功させる一歩となります。
|信頼できる開発会社に委託するのがおすすめ
アプリ開発は、企業にとって重要なプロジェクトです。
信頼できる開発会社に委託することはプロジェクトを成功に導く鍵となります。
自社のアプリを開発する時、社内に開発リソースが足りない場合や高いスキルを持ったエンジニアが必要な場合は委託がおすすめです。
アプリ開発を得意とする会社であれば、実績やスキルが十分なのでクライアントのニーズを汲むことができます。
近年、アプリ開発を行う際に注目されているのが「オフショア開発」です。
オフショア開発は、一言でいうと海外の会社に委託する方法のことです。オフショア開発が人気の理由は、ITリソース不足の解消とコストを抑えられるところにあります。
日本企業の委託先として選ばれる国は、主にベトナムやフィリピン、中国などです。
オフショア開発国として進んでいる国であれば、多くの案件を受け入れてきた分、エンジニアのスキルが高く、開発実績も多いので技術力や品質も日本と変わらないほどです。
開発コストを抑えつつ、高品質なアプリを開発したい場合は、オフショア開発をおすすめします。
オフショア開発について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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