VNEXTの会社紹介資料
2024/04/11
オフショア開発では、通訳やブリッジSEをアサインすることで日本語でコミュニケーションがとれますが、英語でやりとりをするケースも珍しくありません。
そこで今回は、開発環境で使う英単語やフレーズ、間違えがちな英語表現をまとめました。基本的な用語などの一覧と間違えやすい表現への対策について紹介してますので、ぜひチェックしてみてください!
目次
● 開発で使う用語まとめ▶︎ 開発フローとドキュメントにまつわる用語▶︎ 実装にまつわる用語▶︎ 実装まわりの指摘や指示に使う用語▶︎ その他● 間違いやすい英語表現と対策▶️ 自動詞と他動詞の違いを理解する▶︎ コロケーションを意識する● まとめ |
|開発で使う用語まとめ
オフショア開発では、通訳やブリッジSEをアサインすれば日本語でのコミュニケーションは可能ですが、要件定義などのドキュメントは英語の方が開発側は助かったりします。
基本的にカタカナは英語にしてもそのまま通じることが多いので、この用語まとめでは日本語と英語で違う単語のものを抜粋しています。
|開発フローとドキュメントにまつわる用語
要件定義 | Requirement Definition |
仕様 |
Specification ※仕様書も「specification」ですが、特に書かれたものを区別する際は「Written specification」 |
基本設計 | Basic design |
詳細設計 | Detailed design |
実装 | Implementation |
デバッグ | Debugging |
単体テスト | Unit testing |
結合テスト | Integration testing |
納品 | Delivery (成果物: Deliverables) |
保守 | Maintenance |
運用 | Operation |
|実装にまつわる用語
実数 | Variable |
定数 | Constant |
引数 | Parameter |
宣言 | Declaration (宣言する: Declare) |
実行 | Execution(実行する:Execute) |
参照 | Reference(参照する: Refer to) |
定義 | Definition |
条件 ※条件文の条件 | Condition |
条件分岐 | Conditional branching |
If文 | If statement |
入力チェック | Validation |
初期化 | Initialization |
戻り値 | Return value |
閾値 | Threshold |
同期 | Synchronous |
非同期 | Asynchronous |
関数/メソッドを呼び出す | Call a function / method |
変数に値を代入する | Assign a value to a variable |
オブジェクトを破棄する | Remove objects; Dispose objects |
パラメータ化クエリ | Parameterized query |
|実装まわりの指摘や指示に使う用語
使用する状況を考慮して、実装関連は名詞中心、指摘や指示に関しては動詞中心にしています。
実装する | Implement(実装: Implementation) |
追加する | Add |
修正する・改修する | Modify; Revise(修正: Modification) |
削除する | Remove; Delete; Eliminate |
バグ | Bug |
不具合 | Defect |
|その他
環境を構築する | Build an environment |
ローカル/開発/本番環境 | Local / Development / Production environment |
静的 | Static |
動的 | Dynamic |
権限 | Authority; Permissions |
|間違いやすい英語表現と対策
日々英語を使っていないと学生時代に勉強した文法などを忘れがちになってしまいませんか?
以下では、間違いやすい英語表現とその対策をご紹介します。
|自動詞と他動詞の違いを理解する
まずは、よく間違いやすい自動詞と他動詞の例を挙げてみます。
・We discussed about the issue.
・I will ask to the client.
受験英語を頑張った人には手垢のついた問題かもしれませんが、上記の例はどこが間違っているかおわかりでしょうか?
正しくは
・We discussed the issue.
・I will ask the client.
です。
他動詞は「目的語を必要とする語」なので、「〜に」「〜を」「〜について」など目的語につなげる意味が既に動詞に含まれており、基本的に前置詞を必要としません。突然自動詞と他動詞と言われてもピンと来ないかもしれないですね。たとえば、こちらの文章をご覧ください。
・私は朝7時に娘を起きた
意味は汲んでいただけたかと思いますが、正しい表現は「私は朝7時に娘を起こした」ですよね。
自動詞は主語そのものに作用するもの、他動詞は他者やもの(目的語)に対して作用するものです。そのため、起きるという言葉の場合、自動詞は「起きる」で他動詞が「起こす」なので、娘という目的語がある文章に自動詞の「起きる」は適用できない、ということです。
もうひとつ、句動詞についてもみてみましょう。句動詞とは、「動詞 + 前置詞(もしくは副詞)」で1つの動詞として使えるフレーズ」です。
・Please look into.
上記は句動詞ですが、目的語を必要とする句動詞なので正しくは下記の文章になります。
・Please look into it.
※同じ意味でも、Investigateの場合は自動詞としても他動詞としても使えるため、目的語なしでも使うことができます。
|コロケーションを意識する
コロケーションとは、”collocate”(一緒に並べる、配置する)の名詞で、ある単語同士のよく使われる組み合わせや、英語話者にとって自然に聞こえる二語以上の単語の繋がりのことを指します。
英語学習においてコロケーションはあまり注目されていないのですが、この組み合わせを間違えると、英語ネイティブにとっては途端に不自然な英語になってしまうのです。
日本人も英語コロケーションは知らず知らずのうちに使っているはずですが、好ましい組み合わせをある程度知っておくことは欠かせません。なぜなら、日常生活はもちろんのこと、ビジネスシーンでもコロケーションは頻繁に使われるからです。英語を自然に使いこなしたいなら、コロケーションは必要不可欠といえます。
たとえば、部下に何かアドバイスをする場合には、提案 (suggestion) をしますよね。
この場合、”do a suggestion”というのは不自然です。suggestionをするときに使えるのは、makeだけです。つまり、”make a suggestion”がコロケーションとなります。
他にも、「ミーティングをしよう」と同僚に尋ねるのに、”do a meeting”なんてネイティブが言っているのは聞いたことはないですよね。”have a meeting”と表現すると、自然に聞こえます。
ここで1つ例を挙げます。
・The students in XXX school have been increasing.
increaseは「増える・増加する」という意味ですが、数量や程度などが増えるニュアンスがあるため、数量を表す言葉や概念的な言葉(たとえばpopulation(人口)、speed(速度)、value(価値))などと一緒でないと使うことができません。そうでない言葉と一緒に使う場合は数量を表す言葉を付け加える必要があります。そのため、人数などを表現したい場合は
・The number of the students in XXX school has been increasing.
のようになります。日本語の場合は「生徒が増えている」と言うことができるので、このような組み合わせや法則を知らないとそのまま”students have been increasing”と言いたくなりますよね。
そのため、コロケーションは特に、日本語から英語に翻訳する際に気を付けたい項目だといえます。
|まとめ
今回は、基本的な用語などの一覧と間違えやすい表現への対策についてまとめてみました。
特にオフショア開発では、英語を使うシーンが多々あるので、今回のポイントを押さえるだけでもコミュニケーションコストの削減につながります。
しかし、母語話者であってもみんなが必ず正しい運用をしているわけではありませんし、言語は時代や場所によっても変化するものです。誤用警察のようにならずに、「なるべく自然な表現を使いたいな〜」という気持ちで言語学習に臨んでみてはいかがでしょうか?
|初めてオフショア開発を導入する、検討されている方へ
弊社VNEXTでは、開発チームにブリッジSEをアサインするため言語の心配はしなくても大丈夫です。しかし、「要件定義ってどのように書けばいいの?」や「とは言っても英語で書いた方がいいのかな?」など不安に思っている方は、お気軽にご相談ください!
日本法人が窓口となるので、日本人スタッフや日本語に強いスタッフが担当させていただくので、このような質問やお悩みにお答えします。