VNEXTの会社紹介資料
2024/02/07
モビリティとは、「可動性」や「移動利便性」を意味し、人や物資などの流動を容易にする手段や環境を指します。
特に大都市圏におけるモビリティは、2030年には現在とは大きく異なるものになるだろうと予測されています。
本記事では、モビリティのトレンドから未来のモビリティが物流業界にどう影響するのかを解説していきます。
目次
● モビリティとは?● 次世代モビリティのトレンド● モビリティ技術の活用● 物流業界への影響● まとめ |
|モビリティとは?
モビリティとは、「交通」とも言い換えることができ、「人や物資などの流動を容易にする手段や環境」のことを指しています。
昨今では、「MaaS(Mobility as a service)」という言葉をよく耳にするように、交通や地域の様々な問題を解決する取組みが推進されています。
交通が人々の生活をシームレスにつなぐことで、ユーザーはより簡単で、より安く、より安全な方法でA地点からB地点へと移動できるようになります。
より広範なアクセスは、若者から高齢者まで幅広い層に恩恵をもたらすと期待されています。
次世代モビリティのトレンドによって、ロジスティクスがどのように変化するかを見てみましょう。
|次世代モビリティ・トレンド
モビリティは、「自律型」「コネクテッド」「電動」「スマート(ACES)」技術へのシフトという ”第2の大きな変曲点” を経験しています。
このシフトは、陸上・航空輸送の効率と持続可能性を改善すると同時に、市場を壊す可能性を秘めています。
以下では、次世代モビリティを牽引する技術について解説していきます。
|モビリティの破壊的次元(ACES)
|自立的テクノロジー
自立的テクノロジーとは、センサー、AI、分析機能を備えた自動化システムのことで、収集したデータに基づいて独自の判断を下すことができます。
注目すべき技術は以下が挙げられます。
◇ レーダーとカメラ: 自動的に物体を見つけ、分類し、その距離を割り出す
◇ ライダー:光の移動時間を測定するシステム
◇ ステア/ブレーキ/シフト・バイ・ワイヤ:電気的または電気機械的システム
◇ HDマップ+SLAM:マッピングとローカライゼーションを同時に行うソリューション
◇ 物体検出:行動、ルート、移動の計画に使用される技術
◇ 運転戦略: ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたフルスタックの自律走行ソリューション
|コネクテッド・ビークル
コネクテッド・ビークルは、自動車産業の構造や社会の仕組みを大きく変え得る技術革新であり、さまざまな場面での付加価値提供が期待されています。
注目すべき技術は以下が挙げられます。
◇ インフォテインメント(車内エンターテインメント): 車載インフォテインメント向けソリューション(拡張現実、音声認識、ジェスチャーコントロールなど)
◇ サイバーセキュリティ:コネクテッドカーや商用車へのサイバー攻撃を阻止するソリューション(例:エンコーディング)
◇ V2Iコネクティビティ: 車両とインフラ(V2I)間のコネクティビティは、ソフトウェアとハードウェアによって実現される
|電動化テクノロジー
電動化テクノロジーは、従来のエネルギー源を使用する自動車の部品を、電気を使用するものに置き換える解決策となるものです。
注目すべき技術は以下が挙げられます。
◇ リチウムイオン電池(LIB): 電気化学の主要部分にリチウムイオンを使用する先進的な電池技術
◇ デジタルツインバッテリー分析: 既存の電力インフラの最も重要な部分を反映したシステムやプロセスのリアルタイムの仮想モデル
◇ 水素燃料電池:水素を使用して蓄積エネルギーを電気に変換する推進システムの一種
◇ ハイブリッド推進:複数の動力源を一度に、または交互に使用する推進システム(燃料電気など)
|スマート・モビリティ・ソリューション
スマート・モビリティ・ソリューションは、ハードウェアと高度なデジタル/分析ソリューションにより、ガス自動車を所有する代わりに、シェア・モビリティ・ソリューションやその他の交通手段を利用することが可能になります。
注目すべき技術は以下が挙げられます。
◇ 交通需要管理(TDM):人々がより効率的で環境に優しい移動・輸送方法に切り替えるのを支援する一連のソリューション
|隣接した技術
|軽量化テクノロジー
新素材(炭素繊維など)や新方式(エンジンの小型化など)を用いて燃費を向上させ、輸送をより環境に優しいものにする技術。
|バリューチェーンの脱炭素化
素材の生産から排出される排出量を削減し、モノづくりの最初から最後までのプロセス全体から排出される排出量を削減し、バリューチェーン全体でリサイクル素材の使用を増やすための技術的ツール。
|モビリティ技術の活用
上記のモビリティ・トレンドを牽引している技術には、どのような用途があるのでしょうか?
「物資輸送」と「交通機関」の2つの観点から以下が挙げられます。
|物資輸送
◇ 自動運転トラックによる長距離サプライチェーン
◇ 貨物管理によるラストマイル配送
◇ 当日配送を可能にするサプライチェーン最適化ソリューション
◇ 効率的な貨物管理のためのトラック取引所
|交通機関
◇ ロボットタクシーのような新しい交通手段が開発されている
◇ 長寿命を念頭に置いて設計された車両(例:シェアモビリティ専用に設計された車両)
|物流業界への影響
ここまで、次世代モビリティの技術について解説してきました。
これらの次世代モビリティで最も影響を受ける業界は、「物流」でしょう。
まず、モビリティの未来は、資産の利用を容易にし、柔軟性を高め、安全性を向上させることでオペレーションのセットアップを改善します。
たとえば、世界中の都市が公共交通網を拡大・改善を行っています。
交通車両に自律走行機能を追加することで、運行コストを削減できる可能性がある一方、カーシェアなどの新しい展開モデルによって、交通がより柔軟で利用しやすくなります。
また、IoT化されたインフラからのデータを利用することで、運送業者はキャパシティを増やし、信頼性を向上させることで、大量輸送が自家用車やモビリティサービスと競争できるようになります。
そして、資産は個々の運送業者ではなく、大手インテグレーターによって管理される可能性があるため、新たなビジネスモデルが生まれます。
新たなモビリティ環境における価値創造の可能性は、経営者に事業戦略の再考を要求することになるでしょう。
組織の役割にもよりますが、経営者は現在の能力で消費者が求める価値を提供できるかどうか、また、そうでない場合は、どのように新たな能力を確立するかを評価しなければなりません。
|まとめ
未来のモビリティ・トレンドは、物流企業に大きな利益をもたらすといえます。
このトレンドは、サプライチェーンの改善を通じて、企業のオペレーションコストを最適化することができます。
また、新たな顧客層へのリーチや即日配達が可能になるため、市場は拡大するでしょう。
物流業界の経営者として、このトレンドに遅れを取らないことが必要です。
次世代テクノロジーを物流ビジネスに応用することは不可欠であり、物流システム開発をデジタル化したいのであれば、最新テクノロジーを検討してみてはいかがでしょうか?
信頼できるITパートナーをお探しなら、VNEXTにお任せください!
15年以上の実績と経験から、低コストかつスピーディーで質の高い開発サービスでお客様のビジネスのデジタル化を最適化する支援をします。
▶️ お問い合わせ:https://vnext.co.jp/contact.html?view=contact