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ビジネスにおけるブロックチェーンとは? 業界別の活用事例から開発事例をご紹介!

2023/10/26

かつてビットコインのような暗号通貨の代名詞であったブロックチェーン技術は、その起源を超え、ビジネスの世界に変化をもたらしています。

 

ブロックチェーンは中央に管理者を置かず、非中央集権的な台帳システムであり、透明性、効率性、安全性を約束し、様々な業界に応用されています。

 

本記事では、ビジネスにおけるブロックチェーンとは何かを掘り下げ、実際の活用事例VNEXTの開発事例をご紹介していきます。

 

 目次 

● ブロックチェーンとは?

 ▶︎ ビジネスにおけるブロックチェーン

● 業界別のブロックチェーン活用事例

 ▶️ 金融

 ▶︎ サプライチェーン

 ▶️ ヘルスケア

 ▶︎ 不動産

● ビジネスにおけるブロックチェーンの仕組み

● VNEXTのブロックチェーン開発事例

 ▶️ ステーキング・ウォレット

 ▶︎ 分散型P2Eバトルゲーム

 ▶︎ NFTマーケットプレイス

● まとめ

● ブロックチェーン活用ならVNEXTへ!

 

|ブロックチェーンとは? 

ブロックチェーンとは、「取引履歴を暗号技術によって過去から1本の鎖のようにつなげ、正確な取引履歴を維持する技術」のことです。

 

取引データを「ブロック」という単位で記録して、それを「チェーン」のように繋いで保管することから、このような技術名になったといわれています。

 

ブロックチェーンは中央に管理者を置かず、ネットワーク上の参加者同士で取引履歴を共有し、最初から最後まで取引履歴を正確に記録することで、

お互いを監視した状態で取引が行われるため、透明性・正当性を高く維持できます。

 

また、データの改ざんが非常に困難なことやシステムダウンが起きないことなども特徴です。

 

|ビジネスにおけるブロックチェーン 

ビジネス向けのブロックチェーンは、ビットコインやイーサリアムのようなパブリック・ブロックチェーンとは異なります。

 

イーサリアムとは、ブロックチェーンに「スマートコントラクト(人の手を介さずに契約内容を自動で実行する仕組み)」という機能を組み込んだ、

分散管理型のプラットフォームのことを差します。

 

ビジネス向けのブロックチェーンでは、許可されたエンティティに限定され、より効率的で拡張性を持ったコンセンサスメカニズムで動作する

許可制ネットワークを使用します。

 

また、「ガバナンス」「プライバシー」「機能」といった面で、より柔軟でカスタマイズが可能です。

 

 

|業界別のブロックチェーン活用事例 

ブロックチェーンは、複数の関係者や複雑なプロセス、高価値の取引を伴うさまざまな業界やセクターに適用できます。

ブロックチェーンを活用している、あるいは模索している業界には、次のようなものがあります。

 

|金融 

金融は、ブロックチェーン技術の恩恵を受けられる最も代表的なセクターの1つです。

 

Statistaのレポートによると、金融分野におけるブロックチェーン技術の世界市場規模は2020年に約15億ドルと評価され、2021年から2028年にかけて

年平均成長率(CAGR)75%以上で成長すると予測されています。

 

ブロックチェーンは、より速く、より安く、より安全な支払い・決済・送金など、国境を越えた取引を可能にします。

 

また、暗号通貨、トークン、ステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨(CBDC)などのデジタル資産の作成と交換を容易にするもできます。

 

ブロックチェーンは分散型金融(DeFi)の発展を支援することもでき、これは仲介者や中央集権的な当局を介さずに金融サービスを提供することを

目指す動きといえます。

 

金融におけるブロックチェーンの活用事例は以下が挙げられます。

 

|リップル社(Ripple Labs Inc.)

リップル社は、クロスボーダー決済・送金ネットワークプロトコルを開発する米国のフィンテック企業です。

ブロックチェーン技術を利用して、高速かつ低コストの国境を越えた取引を可能にするグローバルな決済ネットワークを提供しています。

 

同社は、「RippleNet」と呼ばれるプラットフォームを通じて銀行、決済プロバイダー、デジタル資産取引所、企業を接続する仕組みを採用しています。

 

また、「XRP」という独自のネイティブ暗号通貨もあり、国際決済のブリッジ通貨として利用できます。

 

|Mastercard 

Mastercardは、決済テクノロジーのリーディングカンパニーで、様々なユースケースでブロックチェーン技術を模索している企業の1つです。

 

同社は、企業間取引、本人確認、貿易金融、ロイヤルティプログラムに利用できる独自のブロックチェーンプラットフォームを立ち上げました。

 

また、複数の企業と提携し、同社のネットワーク上で暗号通貨の使用を可能にしています。

 

|サプライチェーン 

サプライチェーンもまた、ブロックチェーン技術の恩恵を受けられる分野です。

 

ブロックチェーンは、サプライチェーン全体における商品やサービスの移動において、より高い可視性、トレーサビリティ、効率性を実現することが

できます。

 

商品の原産地、真正性、状態を検証することで、商品の品質と安全性を向上させることもブロックチェーンの特徴です。

 

また、ブロックチェーンはプロセスを合理化しコストを削減することで、サプライチェーンの関係者間の連携と調整を強化することも可能にしています。

 

サプライチェーンにおけるブロックチェーンの活用事例は以下が挙げられます。

 

|IBM Food Trust 

IBM Food Trustは、食品業界の農家・加工業者・流通業者・小売業者・消費者をつなぐブロックチェーン・ベースのプラットフォームです。

 

IBM は、このソリューションで、食品の安全性、鮮度、品質、持続可能性、トレーサビリティの向上を目指しています。

 

IBM Food Trustは、参加者が安全で透明性の高い台帳上で、食品に関するデータと情報を共有することを可能にしました。

 

|Chronicled 

Chronicled は、シリコンバレーにある製薬業界にブロックチェーン・ソリューションを提供する企業です。

 

同社はブロックチェーン技術を利用して、サプライチェーン全体を通して医薬品の出所と完全性を追跡・検証するソリューションを実現しました。

 

また、このソリューションは、偽造医薬品、横流し、盗難、詐欺の防止にも貢献しています。

 

|ヘルスケア 

ヘルスケアも、ブロックチェーン技術のメリットを享受できる分野です。

 

ブロックチェーンは、患者・プロバイダー・支払者・研究者の間で、より良い健康データの管理と共有を可能にします。

 

また、健康データを暗号化し匿名化することで、そのセキュリティとプライバシーを向上させることができ、さらに、品質と出所を保証することで、

医薬品やワクチンの開発と流通を促進することもできます。

 

ヘルスケアにおけるブロックチェーンの活用事例は以下が挙げられます。

 

|Medicalchain 

Medicalchain社は、ブロックチェーン技術を使って電子カルテ(EHR)用の分散型プラットフォームを構築している企業です。

 

Medicalchainによって、患者は自分の健康データを所有・管理し、医師、病院、薬局、保険会社と共有することができます。

 

また、患者が遠隔医療サービスにアクセスし、暗号通貨を使って支払うことが可能です。

 

|Guardtime 

Guardtime社は、ヘルスケアを含む様々な業界にブロックチェーン・ソリューションを提供する企業です。

 

同社は、ブロックチェーン技術を使って医療データとシステムの安全性と監査を行なっています。

 

また、エストニア政府、英国国民保健サービス、アストラゼネカなど複数の組織と提携し、医療データ交換、サイバーセキュリティ、医薬品開発の

ためのブロックチェーン・ソリューションも導入しています。

 

|不動産 

ブロックチェーン技術の恩恵を受けられる分野として、不動産もあります。

 

ブロックチェーンは、不動産市場において、より速く、より安く、より透明性の高い取引を可能にします。

 

また、不動産の小数所有権を表すデジタルトークンの作成と交換を促進することもでき、不動産の権利証や証書の検証や登録を改善することにも

期待されています。

 

不動産におけるブロックチェーンの活用事例は以下が挙げられます。

 

|Propy 

Propy社は、アメリカを拠点にブロックチェーン技術を利用して、不動産売買のためのグローバルなプラットフォームを構築している企業です。

 

同社では、買い手・売り手・エージェント・エスクロー業者が安全で透明性の高い台帳上で取引を行うことを可能にしています。

 

また、スマートコントラクトを利用して、不動産取引に関わる法的手続きやコンプライアンス手続きも自動化しています。

 

|RealT 

RealT社は、ブロックチェーン技術を利用して、不動産物件の分有を可能にする企業です。

 

同社は、投資家がプラットフォーム上で不動産の株式を表すトークンを売買できるようにしています。

 

また、上記のPropy社と同様に、スマートコントラクトを利用して、賃貸収入を分配し、不動産のメンテナンスを管理も行なっています。

 

 

|ビジネスにおけるブロックチェーンの仕組み 

ブロックチェーンは、ビジネスにおいてどのような仕組みで使われているのでしょうか?

 

ブロックチェーンは、分散型台帳上でデータを共有し、取引を実行できる参加者のネットワークを構築することで、ビジネスで利用されています。

 

ブロックチェーン・ネットワークは、参加者に付与されるアクセスや許可のレベルによって、パブリックチェーンにもプライベートチェーンにもなります。

▶︎ ブロックチェーンの種類については、こちらの記事をご覧ください。

 

ブロックチェーン・ネットワークは、さまざまな業界やユースケースの特定のニーズや要件に合わせてカスタマイズすることも可能にします。

 

ブロックチェーン・ネットワークは通常、以下のコンポーネントで構成されています。

 

|ノード 

ノードとは、ブロックチェーンのネットワークに参加しているコンピューター端末のことです。

 

たとえば、PC、スマートフォン、タブレット端末などがブロックチェーンのネットワークに接続している場合、これらの端末をノードと呼びます。

 

|台帳 

台帳は、ブロックチェーン・ネットワーク上で発生したすべての取引とイベントを記録するデータベースです。

 

台帳は、ハッシュ(暗号技術)によって連結されたデータブロックで構成されています。

 

|トランザクション(取引) 

トランザクション(取引)とは、台帳に記録されるアクションやイベントのことです。

 

取引には、価値の移転、契約の実行、データの更新などがあります。

 

|スマートコントラクト 

スマートコントラクトとは、契約行動をプログラム化し、自動的に実行しようとする仕組みのことです。

 

ブロックチェーン上で動くエージェント・プログラムで、特定の条件を満たした場合に契約を行うなど、さまざまな業務処理を記述することを

可能にします。

 

|コンセンサス 

中央管理者がいないブロックチェーンでは、取引(暗号資産の送付)について、その取引が正しいかどうかを多数で検証し、合意を行っていく仕組みを

採用しています。

 

これが、「コンセンサス」です。

 

コンセンサスは、すべてのノードが同じバージョンの台帳を持つことを保証し、二重支出や悪意のある攻撃を防ぎます。

 

 

|VNEXTのブロックチェーン開発事例 

弊社VNEXT は、ブロックチェーン開発のリーディングカンパニーであり、様々な業界やセクターに対してエンドツーエンドのソリューションを

提供しています。

 

VNEXTでは、ブロックチェーン技術、スマートコントラクト、分散型アプリケーション(DApps)、トークノミクス、ステーキング・ウォレット、

NFT、ゲーム、DeFiなどの専門知識を活用し、世界中のクライアントに複数のブロックチェーンプロジェクトを提供してきました。

 

以下では、VNEXTが手がけたブロックチェーン・プロジェクトの例をいくつかご紹介します。

 

|ステーキング・ウォレット 

VNEXTは、2022年5月までに3億5千万ドル以上のステーキング・ウォレットを開発し、東南アジアで最大のステーキングウォレットの一つであると

自負しています。

 

ステーキングとは、暗号資産を預けておくだけで報酬がもらえる仕組みを指します。

 

このウォレットの主な特徴は、以下となります。

 

・分散型ウォレットでのステーキング

ユーザーは暗号通貨を安全に賭け、ネットワークのコンセンサスに参加し、報酬を得ることができます。

 

・コインの購入、交換、受け取り

ウォレットは簡単な暗号通貨取引をサポートし、ユーザーは様々なデジタル資産を購入、交換、受け取ることができます。

 

・資産を安全に管理

ウォレットの非中央集権的な性質により、ユーザーは自分の資産を完全に管理することができ、中央集権的な取引所の侵害リスクを軽減することが

できます。

 

・会員制でステーキングバリデーター料金を節約

ステイカー(ステーキングを行う人)に、コスト削減のメリットを提供するメンバーシップモデルを作成し、全体的な価値提案を強化しました。


▶︎ プロジェクトの詳細はこちら

 

|分散型P2Eバトルゲーム 

VNEXTでは、ブロックチェーンを活用したゲームの開発もしております。

 

現実世界のブロックチェーンゲームを創造し、ユニバーサル・ベーシック・インカムを支援することを目的とした、完全分散型のP2E(Play-to-Earn)

バトルゲームを開発しました。

 

このゲームの主な特徴は、以下となります。

 

・ゲームプレイ

プレイヤーが、スキルと戦略によって報酬を獲得できる魅力的なゲームを体験できます。

 

・PvE(プレイヤー対環境)およびPvP(プレイヤー対プレイヤー)

様々なプレイヤーの嗜好に対応する多様なゲームモードで、包括的なゲームエコシステムを提供します。

 

ガレージ機能

 ゲーム内アセットのカスタマイズオプションにより、ゲーム体験が向上します。

 

・貸し出しの仕組み

ゲーム内アセットの取引を容易にするため、貸出メカニズムを取り入れています。

 

・トークノミクス(tokenomics)

明確に定義されたトークンエコノミー*がゲームを支え、プレイヤーにも投資家にも価値を生み出します。

 

*トークンエコノミー:「トークン」というデジタル通貨を使った新しい経済圏のこと


▶︎ プロジェクトの詳細はこちら

 

|NFTマーケットプレイス 

VNEXT は、NFT(非代替性トークン)の世界にも進出し、Fuse Network上に世界初のNFTマーケットプレイスを創設しました。

 

NFTマーケットプレイスでは、ユニークなデジタル資産を提供しています。

 

このNFTマーケットプレイスの主な特徴は、以下となります。

 

・世界中のNFTをランク付け

NFTを希少性と魅力に基づいてランク付けし、コレクターや投資家に機会を提供するプラットフォームです。

 

・多様なカテゴリー

美術品や音楽からスポーツ記念品まで、幅広く・多種多様なカテゴリーに対応しています。

 

・巨大なコミュニティ

このプラットフォームは、NFTの愛好家・コレクター・クリエイターによる活気あるコミュニティを育んでいます。


▶︎ プロジェクトの詳細はこちら

 

|まとめ 

ブロックチェーンは単なるバズワードではなく、ビジネスの世界を変革する力となっています。

 

金融、サプライチェーン、ヘルスケア、不動産、そしてそれ以外の分野にも活用されており、効率性・透明性・安全性を担保しています。

 

今後、ブロックチェーンが従来のビジネスモデルを壊し、信頼と効率の新時代を切り開くことは明らかと言っても過言ではありません。

 

|ブロックチェーン活用ならVNEXTへ! 

ブロックチェーンは、仮想通貨のイメージが強く、ビジネス活用となると想像するのが難しい技術でもあります。

 

「何ができるのかわからない」

「自社のサービスにもブロックチェーンが活用できるのか」

「アイデアはあるが、ブロックチェーンを使うメリットとなるのか」

 

などといったお悩みを抱えている方もいらっしゃるかと思います、

 

VNEXTでは、ブロックチェーンのコンサルティングから開発・導入支援までトータルサポートをしています。

ブロックチェーンを自社ビジネスに活用したい、興味がある方は、是非一度VNEXTにご相談ください!

 

▶︎ お問い合わせ:https://vnext.co.jp/contact.html?view=contact