VNEXTの会社紹介資料
2024/02/05
アプリ開発ツールは、プログラミング経験の有無に関わらず、アプリケーションを開発するための強力な助けとなります。
また、近年はAIの発達により、アプリ開発にもAIが活用されるようになりました。AIを使いこなせるかどうかで、アプリ開発の効率が変化する状況です。
本記事では、アプリ開発ツールの概要やメリット・デメリット、アプリ開発にAIを活用するポイントについて解説しています。
目次
|アプリ開発ツールとは?
アプリ開発ツールは、モバイルアプリやウェブアプリなどのアプリケーションを開発するためのソフトウェアやプラットフォームのことを指します。
アプリ開発ツールには、ノーコード・ローコード開発ツールも含まれます。
アプリ開発に必要なツールは多岐にわたり、パソコンやキーボードなどのハードウェアから、具体的なアプリ開発に必要なソフトウェアまであります。
どちらも、アプリ開発に必要なツールではありますが、一般的に重要視されるのはソフトウェアです。
ソフトウェアの種類も非常に多くあり、どれを選択するかによって開発できるアプリの内容が異なります。
たとえば、スマートフォン向けのアプリ開発とWindows向けのアプリ開発では、必要なツールに違いがあります。アプリ開発にあたっては、適切なソフトウェアを準備することが求められます。
また、アプリ開発ツールは、無料で利用できるものと有料のものがあります。時にはコストが発生するため、アプリ開発ツールを選ぶ際は、料金についても意識するようにしておきましょう。
|アプリ開発に必要な開発環境
アプリ開発をするためには、まず開発環境を整える必要があります。
ここでは、基本的な開発環境をご紹介します。
ハードウェア | アプリの開発をするためのコンピュータが必要です。モバイルアプリを作成する場合は、実機テスト用のAndroidデバイスやiOSデバイスも必要です。 |
OS | iOSアプリを開発する場合はMacOSが必要です。AndroidアプリやWebアプリを作成する場合は、Windows、MacOS、Linuxなど様々なOSで開発できます。 |
統合開発環境(IDE) | IDEは、テキストエディタ、コンパイラ、デバッガなど、開発に必要なツールをまとめたソフトウェアです。Androidアプリの開発には主にAndroid Studio、iOSアプリの開発には主にXcodeを使用します。 |
バージョン管理システム | ソースコードやドキュメントなどが、いつ・誰が・どのように変更したかを記録・管理するツールです。GitやMercurialなどが利用されています。 |
CI/CDツール | コードの変更を受けて自動的に統合、ビルド、テスト、デプロイするプロセスを簡単にするツールです。 |
開発環境は、アプリの種類や開発者のスキルによって異なりますが、ツールを適切に組み合わせて使用することで効率的にアプリ開発を進められます。
アプリ開発ツールにはこれらのツールがまとめて組み込まれていることが多く、迅速にアプリ開発を進められるようになっています。
|アプリ開発ツールの基本機能
アプリ開発ツールは、プログラミングの知識や技術を持たない人でもアプリ開発ができるよう設計されています。
ここでは、ローコード・ノーコードによるアプリ開発ツールで提供している基本的な機能をいくつか紹介します。
直感的な操作での設計 | わかりやすいインターフェイスによって、ドラッグ&ドロップでアプリの機能やレイアウトを設計できます。 |
テンプレート | 様々なアプリのテンプレートが提供されており、新しいアプリをゼロから作成する必要がなく、開発工数を短縮できます。 |
モバイル対応 | レスポンシブデザインをサポートし、スマートフォン・タブレット・パソコンなど異なるデバイスで適切に表示されるアプリを作成できます。 |
API連携 | 外部のAPIとの連携によりユーザーはアプリをほかのシステムやサービスと簡単に繋げることができます。 |
アプリ開発ツールを活用することで、エンジニアとして知識がなくてもニーズに即したアプリを迅速に開発できます。
ただし、これらのツールはアプリの柔軟性や拡張性の面で限界があり、カスタマイズが必要な独自のアプリを開発する場合には、高度な技術力が必要になることもあります。
|アプリ開発ツールの代表例
上記で触れたとおり、アプリ開発に必要なツールはいくつもあります。
次は、さまざまなアプリ開発を想定して、どのようなツールを利用する可能性があるのか、その代表例をご紹介します。
|Visual Studio Community
Visual Studio Communityは、Microsoft社が提供しているアプリ開発のツールです。
世界の大手企業が提供していることから、多くのエンジニアに指示されています。
基本的には、多くのアプリ開発は、このツールで対応できるでしょう。
たとえば、Windowsのアプリ開発に利用でき、PHPなどを利用したWebアプリの開発にも利用できます。プラグインを利用した機能の追加に対応しているため、多くのプログラミング言語にも対応が可能です。標準では利用できないプログラミング言語でも、機能追加で開発できるようになっています。
|Android Studio
Android Studioは、Androidアプリ開発で多用されるツールです。
アプリ開発に必要な基本的な機能が揃っているため、Android向けに開発するならば必須といえます。Androidの公式サイトから無料でダウンロードできるため、導入も簡単です。
入力補完に長けている開発ツールであり、一部だけを入力すると候補を表示してくれます。アプリ開発では効率が求められるため、できるだけ早く開発できるようになっているのです。また、このような補完があるため、初心者でもアプリ開発ができます。
|Xcode
Xcodeは、Apple社が提供する製品に適したアプリを開発するツールです。
専用のツールとなっていて、開発にあたってはMacのパソコンが求められます。他のパソコンでは開発できないため、注意しましょう。
iPhoneなどiOSアプリの開発に利用されることが多いですが、実際にはMacパソコンのアプリなどの開発にも利用できます。Apple社はそれら以外のデバイスも販売しているため、これらのアプリ開発も可能です。
|Monaca
Monacaは、モバイルアプリやデスクトップアプリ、Webアプリなどの開発ができるクラウドのツールです。
多くの企業が利用している実績があり、アプリ開発ツールの中でも知名度が高いです。クラウドで開発ツールを探しているならば、最初に検討しても良いでしょう。
Webアプリ開発の基本的なスキルがあれば利用できるようになっていて、Monacaに特化したスキルはほぼ必要ありません。プラットフォームに依存した開発は学習コストが発生しますが、その点はあまり意識しなくて良いでしょう。また、開発を支援してくれるサービスが用意されているため、必要に応じて依頼が可能です。
ただ、開発のサポートを依頼するならば、最初から低コストかつ高品質なアプリ開発を依頼したほうが早いでしょう。たとえば、弊社VNEXTなら、ベトナムオフショア開発で低コストかつ高品質なアプリを開発できます。
|アプリ開発ツールを使うメリット
開発ツールを使ってアプリ開発をすると、工数やコスト削減などのメリットがあります。
では、詳しく見ていきましょう。
|プログラム自動生成機能で開発工数削減
開発ツールのなかには、開発したいアプリの情報を入力するだけで、プログラムを自動的に生成する機能が搭載されているものがあります。
たとえば、Wagbyという開発ツールでは、機能ブロックを並べるビジュアルプログラミングで業務処理の記述が可能です。
この機能は、単にプログラミングを省力化するだけでなく、開発者の技量に依存することなく一定の品質を持ったプログラムを得られることから、開発するアプリの品質向上にも寄与するでしょう。
|開発工程管理機能で進捗把握
アプリ開発においては、1人ではなくチームでの開発をおこなうことがよくあります。
特に大規模なプロジェクトでは人数も多いため、担当者の進捗状況や、サポートが必要なところはないか、といったことが管理者からは把握しづらいことがあります。
このような状況で、開発工程管理機能を使えば、チーム内の進捗を一目で把握することが可能です。また、顧客に対する納期や開発マイルストーンを管理するのにも役立つでしょう。
|テストを自動化する機能で開発コスト削減
複雑なアプリの開発では、テストしなくてはいけないパターンが膨大であり、テストをおこなうだけで長い時間を要します。
開発ツールにはテストを自動化する機能があり、テストのためのコストを抑え、テストの抜け漏れといった人間が考え忘れてしまうようなテストをカバーしてくれることも期待できます。
|バージョン管理機能で履歴が追える
複数人で開発をおこなっていると、どのソースコードが最新版なのか、新しいソースコードは古いものに比べて何が変わったのかなどを管理するのが難しいです。
ときには、複数の人が同じソースコードを別々に改変してしまい、デバッグが長期化してしまうケースもあります。
管理ツールに搭載されているバージョン管理機能を使えば、ソースコードの最新版がわかり、過去との差分の表示や、変更をおこなった人が誰なのかの把握ができます。
これにより、常にソースコードの来歴が明らかとなり、開発しているソフトウェアやアプリに使うべきソースコードを明確化することができます。
|アプリ開発ツールを使うデメリット
メリットの多い開発ツールですが、同時にデメリットも存在します。
以下のデメリットを把握した上で、ツールを利用することが重要です。
|開発ツールの品質が開発の品質に直結する
開発ツールは自動的にプログラムを生成し、テストを行う機能を持っていますが、ツールによっては、プログラムやテストの精度によって、完成されるソフトの品質が変わるため、信頼のできる開発ツールを選ぶことが必要です。
また、開発ツールが不具合により動作しなくなると、それに依存したプロジェクトは進捗が停滞してしまうことも考えられます。
|使用している開発ツールが無くなるリスク
それぞれの開発ツールには、機能や使い方、操作性などが違うため、使用している開発ツールが開発中止などの理由により無くなってしまうと、別の開発ツールに移行するためのコストや工数が必要となり、開発効率を落としかねません。
無料だから手軽だからといった理由だけで選ぶのではなく、今後も長く開発され、サポートが続く開発ツールを選びましょう。
|アプリ開発ツールを選ぶ際のポイント
価格が安かったり多彩な機能が使えたりと、魅力的なアプリ開発ツールはたくさんありますが、重要なのは目的に合うツールを導入することです。
アプリ開発ツールを比較する際には、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
|課題と目的を明確にする
アプリ開発ツールを選定する際、1番重要なことが「課題と目的の明確化」です。
自社にどのような課題があって、それを解決するためにはどのようなアプリが必要なのかを見極めなければ、必要な要件も見えてきません。
ここを怠ると、数ある開発ツールから自社に合ったツールを選定するのが難しくなります。軸を作り、そこからアプリに必要な要件を洗い出しましょう。
|開発したいアプリが作れるか
アプリ開発ツールでアプリの要件を満たせるのであれば、ツールを導入することで開発時間が短縮され、コスト削減につながります。
しかし、アプリ開発ツールを使うことで必要な機能が追加できない、クロスプラットフォームにできないなどの制限を受け、要件を満たすことが難しくなるケースもあります。
将来的な拡張性も視野に入れて、あらかじめアプリ開発ツールの特徴や実現できる機能について調べておくことが大切です。
|ツールの使いやすさ
アプリ開発を進めるためには、ツールを使いこなす必要があります。
使いやすいアプリ開発ツールを選ぶことで学習コストが下がり、開発期間を短縮できるからです。
一方、使いやすさだけを求めると、柔軟性やカスタマイズ性に制限がかかることがあります。使いやすさだけでなく、必要な機能・性能や柔軟性・カスタマイズ性も考慮しましょう。
|料金プランの検討
ツール導入には無料のものもありますが、有料のものもあります。有料の場合、コストがかかりますが、プランによっては機能を追加できたり、開発サポートを受けられたりします。
一方、追加料金が発生したり、料金体系が変わったりすることもあるため、予想外のコストが発生する可能性も否定できません。
料金体系を理解し、コストが変動するリスクも含めて検討することが重要です。
|サポートの有無
サポートが受けられると、問題が発生した場合に迅速に解決策を見つけることができ、スムーズに開発が進められます。
ただし、対応時間が決まっている、技術的サポートが受けられない、サポートを受けるために追加料金が必要になるといったケースも考えられます。サポートの対応時間、品質、料金体系を確認し、自社のニーズに適しているか評価することが重要です。
アプリ開発ツールを選択する際は、アプリの要件や予算などを考慮に入れ、複数のツールを比較検討することが重要です。
開発ツールを利用してアプリ開発をするのも良いですが、ノーコードツールだとカスタマイズが難しく、機能に制限がかかることもあります。
カスタマイズ性や拡張性を重視するのであれば、アプリ開発を外部に依頼するという方法を取るのも1つの選択肢でしょう。
弊社VNEXTでは、アプリ開発の企画からデザイン〜開発、運用・保守までトータルでサポートしています。また、オフショア開発なのでコストも国内で開発するより3分の1程度削減することが可能です。
低コスト・高品質なアプリ開発を検討されている方は、お気軽にVNEXTにご相談ください!
▶︎ お問い合わせ:https://vnext.co.jp/contact.html?view=contact
|アプリ開発にAIを活用
近年では、幅広い場面でAIが活用できるようになり、現在はアプリ開発でもAIを活用できます。
具体的に、どのような活用方法があるのか見ていきましょう。
|生成AIの利用
昨今、ChatGPTなどの生成AIを利用することで、アプリ開発ができるようになっています。
専用の開発ツールを導入することなく、AIとのチャットだけでソースコードを生成してもらい、それを実行します。レベルの高い生成AIならば、要望を踏まえてプログラミングできるようになっています。
どの程度のプログラミングができるかは、利用するAIに寄って異なる状況です。
例で挙げたChatGPTは、特にレベルの高いプログラミングができると考えられています。逆に、AIによっては、そこまでレベルの高いプログラミングはできません。
|開発ツールへAIを導入
統合開発環境(IDE)などに、AIを組み込めるようになってきました。
たとえば、「Visual Studio Community」には「GitHub Copilot」と呼ばれるAIの導入が可能です。これを活用することで、コメントからソースコードを生成してもらえます。人間がアプリ開発をしなくとも、AIが大半の部分を開発できるのです。
ただ、AIが開発したプログラムが必ずしも正しいとは限りません。
意図した内容と異なるソースコードが生成される可能性があるため、ソースコードの内容を評価するスキルは必要です。生成された内容を鵜呑みにすると、間違った方向に進んでしまう可能性があります。
また、ソースコードに誤りはなくとも、最適なアルゴリズムではないことが考えられます。
たとえば、無駄なループが生成され、処理に時間を要してしまうかもしれません。
開発ツールにAIを組み込むことで、開発の効率は高まりますが、現時点ではAIだけで完璧な開発は難しい状況です。
|AIを活用した開発の意識すべきポイント
AIを活用したアプリ開発は広がっており、多くの開発ツールが導入を始めています。これからは、コスト削減のために、AIによる効率化が盛んになり、AIを活用したアプリ開発が主流になるでしょう。ただし、意識すべきポイントもあるので把握しておきましょう。
|プログラマーの有無
AIを導入するにあたっては、プログラマーか在籍しているかどうかが重要です。
プログラマー不在ならば、ソースコード全体を生成してくれるAIの導入が必要です。
逆に、プログラマーがいるならば、GitHub CopilotなどのAIを含む開発ツールが良いでしょう。適切に使いこなすことで、アプリの開発効率を大きく高めてくれます。
|AIのコスト
アプリ開発ツールにAIを導入できますが、コストが発生する場合があります。
ツールのコストとは別に、AIを導入するコストを支払うことが必要です。
たとえば、GitHub Copilotを導入するならばGitHub へ料金の支払いが求められます。
高額な料金設定ではありませんが、利用者が増えると支払額が高額になりかねません。
個人でツールに導入する程度ならいいですが、社内で膨大なアカウントを契約すると固定費を圧迫するでしょう。
ただ、無料のAIは精度にかけるなどツールとしての問題点があるため、バランスを考えることが求められます。
|まとめ
アプリ開発ツールは、プログラミングの知識や技術を持たない人でもアプリ開発が簡単にでき、開発の効率化アップにも貢献するツールです。
自社に合った開発ツールの選定が必要ですが、最適なツールを使えばメリットを最大限享受できるでしょう。ただ、使う上ではデメリットの存在も意識することが必要です。
また、現在は生成AIが普及し、ソースコードも生成できるようになっています。
AIでアプリ開発ができる時代ではあるものの、高品質とは限りません。
動作するものの、アルゴリズムに問題があったり、意図した動きとは違ったりする可能性があります。そのため、コストを抑えつつ人間が開発することが理想的です。
弊社VNEXTでは、オフショア開発を利用して、コストを抑えつつ高品質なアプリが開発できます。コスト削減のために、AIの導入を考えているならば、弊社への依頼もご検討ください。
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