VNEXTの会社紹介資料
2023/12/13
マッチングシステムとは、「企業や個人(消費者)を結びつけるシステム」のことです。
企業や個人が効率的かつ迅速にパートナーや顧客を見つけることができるため、近年マッチングシステムを導入する企業が増えてきています。
一口にマッチングシステムといっても、種類や開発方法はさまざまです。
本記事では、マッチングシステムの種類や仕組み、導入方法と開発費用などについて詳しく解説していきます。
目次
|マッチングシステムとは?
マッチングシステムとは、「企業や個人(消費者)を結びつけるシステム」のことです。
サービスや製品、リソースを提供するユーザーとそれを求めるユーザーを繋ぐ仕組みであり、さまざまな業界・分野で利用されています。
従来は、企業と消費者を結びつけるマッチングシステムが主流でしたが、近年では、企業同士や個人同士をつなぐマッチングシステムも非常に
増えています。
では、なぜマッチングシステムが注目されているのでしょうか?
|マッチングシステムが注目されている背景
マッチングシステムが注目されている背景は、以下の3つの要因が挙げられます。
|生活スタイルの変化
現代では人々の生活スタイルが多様化しています。
そのため、従来のマッチングサービスだけではカバーしきれないニーズが増えています。
たとえば、時間の融通が利くフリーランスや、短時間勤務を希望する主婦層などが、新しいマッチングサービスの需要を生み出しています。
衣食住の日常生活において必要最小限のモノで生活をするミニマリストも増えており、モノを持つよりも共有するというシェアリングエコノミーの
普及に伴いマッチングシステムが注目されています。
|スマートフォンの普及と技術の進歩
スマートフォン利用者が増えたことでマッチングサイトが成功しやすくなり、マッチングサイトを作りたい人が増え、実際に導入されてきたという
背景があります。
常時インターネットを使えるような環境になったことで、マッチングサイトの価値を生み出す、需要者・提供者の集客コストが下がったこと、
マッチング率が上がったことにより、マッチングサイトの成功確率があがったと言えます。
また、AIやブロックチェーンなどの先端技術の進歩により、より高度なマッチングシステムが実現されるようになりました。
これにより、より正確かつ効率的なマッチングが可能になりました。
|業務の効率化
ビジネスにおいて、マッチングシステムは業務の効率化に大きな貢献をしています。
たとえば、求人情報や購買情報のマッチングにより、時間と労力を大幅に削減できるようになりました。
また、マッチングシステムにより、従来の手動で行っていた作業を自動化できるため、人的ミスの削減や業務の効率化につながっています。
|マッチングシステムの種類
マッチングシステムには、大きく分けて以下の3つの種類があります。
|BtoC
BtoC(Business to Consumer)型は、企業と個人をマッチングさせるシステムです。
代表的な例として、求人・転職サイトや旅行予約サイトなど、個人のライフスタイルに深くかかわるシステムが多く見受けられます。
大手企業が多く参入しているジャンルであるため、特定のジャンルに特化したニッチなサービスを提供できると差別化が図れます。
|BtoB
BtoB(Business to Business)型は、企業同士をマッチングさせるシステムです。
自社のノウハウや人材、リソース不足を背景に、特定の業務を専門企業へアウトソーシング(外注)することは珍しくありません。
こうした潮流の中で役立つのが、BtoB型のマッチングシステムです。
代表的な例として、サービス・ノウハウ・スキルを必要としている企業とそれらを提供できる企業をマッチングさせるビジネス系マッチングシステムが
あります。
|CtoC
CtoC(Consumer to Consumer)型は、個人同士をマッチングさせるシステムです。
代表例として、フリマアプリをはじめ、婚活アプリやスキル系マッチングサイト、シェアリングエコノミーなどがあります。
|マッチングシステムの仕組み
マッチングシステムの開発を行う際には、仕組みを正確に理解しておくことも重要です。
利益を確保するためには、仕組みづくりが必要不可欠だからです。
マッチングサイトで収益を得るためには、いくつかの方法があります。
◆ サイトの掲載料
◆ マッチング成立時の手数料
◆ 月額契約費
◆ サイト内の広告掲載料
重要なのは、サービス内容に合わせた斬新な仕組みを構築することであり、ユーザーのニーズに合った仕組みを考えることが必要です。
また、利益のみにフォーカスせず、多くの人にとって役立つシステム開発を目指しましょう。
|マッチングシステムに必要な機能
マッチングシステムには、どのような機能が必要なのでしょうか?
下図は、ユーザー側と管理者(運営)側で実装すべき機能を表したものです。
上記の機能は、最低限必要な機能となります。もちろん、目的や用途によって必要機能は変わります。
たとえば、恋愛マッチングアプリや人材マッチングでは、レコメンド機能を実装してユーザー情報をもとに最適な提案ができるようにしています。
多くの機能が実装されて利用者と運営者が使いやすくなることで、ビジネスの成果が期待できるサイトになるはずです。
ただし、機能が複雑すぎると逆に双方ともに使いにくいサイトになってしまうので、最初は必要最低限の機能だけ実装し、運営していく中で追加して
いくことをおすすめします。
|マッチングシステムの導入方法
マッチングシステムを導入する際は、自社で開発する場合とシステム開発会社に委託する2つの選択肢があります。
導入方法によって開発にかかるコストや開発期間が異なるため、自社の環境やサービス内容に適した選択が求められます。
自社に適した方法を見極めるためメリット・デメリットを理解しておきましょう。
|自社で開発する(内製化)
自社開発する場合の最大のメリットは、自由にシステムを構築できることです。
そのため、コストを抑えられたり、サービス内容に合わせた独自性の高いシステムを開発できます。
一方で、マッチングシステム開発に必要なスキルを持った人材が求められるため、社内のリソースによっては難易度が高いのがデメリットと言えます。
また、実装する機能によっては開発時間やコストが大きく変動するため注意が必要です。
|企業に委託する(外注)
システム開発会社に外注するメリットは、高度な専門スキルやリソースを有しているため、安心して開発を任せられる点です。
また、外注をすることで、社内リソースを節約してコア業務にも集中できます。
一方で、システム会社によっては、構築方法や開発期間・コストが異なるため、相見積もりを取るなど比較検討に時間を要する点がデメリットでしょう。
外注先の担当者とのコミュニケーションも非常に重要です。
しっかりとコミュニケーションをとらなければ、思っていたシステムと違うものができてしまったなどのケースにも陥る可能性があります。
|マッチングシステムの開発手法
自社開発の場合も、外注する場合もマッチングシステムの開発手法は主に3つあります。
開発手法 | 概要 |
スクラッチ開発 | 既存のシステムを使用せずゼロから開発をする方法 |
パッケージ開発 | 既存のシステムを活用して開発をする方法 |
オープンソース開発 | 公開されているソースコードを利用して構築する方法 |
開発手法により、コストや開発期間も異なるため、自社のサービスに合った開発手法を選択しましょう。
以下では、それぞれの開発手法の特徴を解説していきます。
|スクラッチ開発
スクラッチ開発とは、自社オリジナルの方法でゼロからシステムを開発することです。
ゼロベースから始めるので、オリジナルのシステムを作ることができ、独自性は保たれることが最大の魅力です。
スクラッチ開発なら、機能の追加がしやすかったり、拡張性に優れていたりするメリットがあります。
その反面、人件費・時間・労力・コスト面の負担が大きくなることが高いハードルになります。
|パッケージ開発
パッケージ開発とは、ひな形となっている既存のシステムを活用する開発のことです。
気に入ったシステムがあればそのまま使用することも可能ですし、カスタマイズすることもできます。
また、コストを抑えつつ短期間で開発できることも特徴です。
しかし、細かな機能の調整が難しかったり、拡張性も低かったりするため、開発する際はあらかじめ確認が必要です。
フルスクラッチ開発と比較し、オリジナル性はあまり期待できず、既存システムにない機能を欲する場合は活用が難しいでしょう。
|オープンソース開発
オープンソース開発とは、無償で公開されているソフトウェアのソースコードを利用して構築する方法です。
公開されているソフトウェアを複製したり、改良・再配布できたりするため、開発にかかる工数を削減できます。
自由にソースコードをカスタマイズできますが、バグなど問題が発生した際のサポートは受けられないため、ある程度の専門スキルは必要です。
また、自由度の高いオープンソース開発ですが、ライセンスに準拠した利用が求められます。
|マッチングシステムの開発費用
ここで気になるのが、マッチングシステムの開発費用ではないでしょうか?
以下では、自社開発または日本のシステム開発会社に委託した場合の費用相場をご紹介します。
一般的には、ユーザー管理機能や検索機能、商品一覧機能などの基本機能を含むサイトの場合、システムの規模にもよりますが、
200万円〜500万円程度が相場とされています。
決済機能などの外部機能を追加する場合や、より高度な機能を実装する場合は、それに応じて費用が上がる傾向にあり、1,000万円以上の費用が
必要な場合もあります。
開発費用は、主に下記の内容で変動します。
・システムの規模
・実装する機能の数や種類
・システムの開発手法
・人件費(開発期間が長いほどコストもかかる)
また、マッチングシステムの仕組みは、大きく下記の2種類があります。
・レコメンド型マッチングシステム
・掲載型マッチングシステム
このシステムの仕組みによっても、開発費用は変動するので把握しておきましょう。
それぞれの費用相場は以下のとおりです。
【レコメンド型マッチングシステムの場合】
AIを活用したレコメンド型マッチングシステムの場合、ユーザーの情報を事前にAIに学習させ、AIエンジンが最適なマッチング先を提案する仕組みを
採用します。(例:恋愛マッチングアプリ、人材マッチングシステムなど)
この場合、AIに大量のデータを学習させてモデルを作成しなければならないため、開発費用は大きくなります。
一般的な相場として、小~中規模で300万円~600万円、大規模な開発には1000万円以上の費用がかかると考えてください。
【掲載型マッチングシステムの場合】
掲載型マッチングシステムとは、何かを募集したい人がシステム上に情報を掲載し、他の人がエントリーするというマッチングの仕組みです。
(例:求人システム、フリーマーケットシステムなど)
ユーザーが自ら能動的にマッチング相手を検索することでマッチングが実現します。
掲載型マッチングシステムは必要な機能が比較的少ないため、小規模な予算から開発を始めることができます。
一般的な相場として、小~中規模の開発には100万円~300万円、大規模な開発には200万円~500万円程度の費用が見込まれます。
マッチングシステムの開発は、その仕組みの種類や規模、開発手法などによって大きく変動しますが、平均的な費用相場は以下の表のようになります。
マッチングシステムの種類 | 小〜中規模 | 大規模 |
レコメンド型マッチングシステム | 300万円〜600万円 | 1,000万円以上 |
掲載型マッチングシステム | 100万円〜300万円 | 200万円〜500万円 |
|マッチングシステム開発で費用を抑えるコツ
マッチングシステムを開発する場合、基本的にまとまった開発コストが必要です。
企業によってはマッチングシステム開発に使える予算が決まっているため、あまりコストをかけられないケースもあるでしょう。
具体的にコストを抑えるには、次の3つが有効です。
◆ 目的を明確にして無駄な機能を省く
◆ 補助金・助成金を活用する
◆ オフショア開発会社に依頼をする
順番に解説していきます。
|目的を明確にして無駄な機能を省く
マッチングシステムを開発する上で重要なことが、システムを開発する目的を明確化することです。
システム開発では追加する機能によってコストが大きく変動するため、実装する機能を見極める必要があります。
開発目的が明確になっていないと、本当に必要な機能が見極められず、無駄な機能まで実装してしまうケースに陥りやすいです。
また、途中で機能追加ややり直しがあると、さらに時間がかかるため費用がかさみ、予算オーバーの恐れもでてきます。
開発費用を抑えるためには、要件や必要な機能を具体的にし、搭載する機能を最小限にすることが大切です。
機能を増やし、細部にまでこだわるほど、開発期間は長くなり高コストになりがちです。
|補助金・助成金を活用する
システム開発の費用を抑える方法として「補助金制度」を利用することも一つの手段です。
システム開発の補助金は、仕組みが複雑なため申請していない方も多いでしょう。
しかし、採択されれば下記のような補助額がおり、開発費を抑えられます。
▼ 各補助金制度の補助額(通常枠)※2023年度の場合
・ものづくり補助金:100万円〜1,250万円
・事業再構築補助金:100万円〜8,000万円
・IT導入補助金:5万円〜450万円
いずれの補助金を利用する場合も、申し込みスケジュールと対象条件があるため、自社のシステム開発が該当しているか確認が必要です。
また、対象条件に該当しているといっても、採択されるかは別なので、手間がかかるのが補助金制度利用のデメリットでしょう。
デメリットも理解した上で申請するなら、システム開発を安く済ませることができるのでおすすめです。
|オフショア開発会社に依頼をする
オフショア開発とは、システム開発の業務などを海外の開発会社や海外子会社に委託することです。
日本よりコストが安い国に依頼すれば、費用を安く抑えることができます。
オフショア開発の委託先は、中国・インド・ベトナム・フィリピンなどが多く、近年ではオフショア開発を導入している日本企業の半数がベトナムに
委託をしています。
たとえば、弊社VNEXTはベトナムオフショア開発会社として、日本の開発会社に委託した場合と比較すると1/3のコストでシステム開発が可能です。
エンジニアのスキルは日本と変わらない、もしくはそれ以上でありながらコストメリットが高い理由は、ベトナムは日本と比べて生活費・人件費が
50%〜60%だからです。
しかし、海外に開発業務を委託するので「言葉の壁」や「文化・認識の違い」からトラブルが発生するケースもあります。
オフショア開発を検討する際は、下記の「オフショア開発チェックシート」を活用し、オフショア開発会社を選んでみてください。
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|マッチングシステムを外注する際のポイント
最後に、マッチングシステム開発を外注する場合に、最適なシステム開発会社を選ぶために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
|開発実績が豊富かどうか
開発会社によって開発経験のあるシステムは異なります。
そのため、これまでのシステム開発実績を確認することはとても重要です。
開発会社としての活動が長く、実績が豊富な会社は、ノウハウがあり安心してアプリ開発を委託できます。
また、希望する分野のシステム開発に対応した実績があるかをチェックすることも大切です。
自社が開発を委託したいシステムと、同じ分野のシステムを開発した経験を持つ開発会社であれば、該当の分野のシステム開発に関する知識や
スキルが充分であると考えられます。
|得意な分野・ジャンルは何か
システムには多種多様のジャンルがあり、実績十分の会社であっても、システム開発の得意・不得意分野は存在します。
たとえば、自社がマッチングシステムを開発したい場合、業務系のシステムを専門に開発している会社へ依頼しても、良い成果は得られないでしょう。
自社の実現したいシステムを得意分野している開発会社か否かは要チェックです。
|リリース後のサポート体制が充実しているか
システムは開発後にリリースして終わりではありません。
トラブルが起こらないように原因を排除したり(運用)、不具合が発生した時の対処(保守)は欠かせません。
開発会社によっては、リリース後の「運用・保守」を一貫してサポートしていない場合があります。
その場合は、運用・保守を別会社に依頼をすることになりますが、開発に携わった会社に任せた方が、自社システムに対する理解が深く、
安心感があるため、同じ開発会社に依頼をすることをおすすめします。
リリース後のサポート体制がどのようになっているのかをしっかり確認しておきましょう。
|まとめ
マッチングシステムとは、「企業や個人(消費者)を結びつけるシステム」のことです。
社会やニーズの変化でマッチングシステムの需要は増加しており、今や多くのユーザーにとって欠かせない存在です。
マッチングシステムの運営を検討する際は、マッチングシステムの種類や仕組みを理解し、実際に導入方法を決めていきましょう。
また、開発予算の確保のために、開発費用の相場を把握しておくことも大切です。
弊社VNEXTは、これまで幅広い業種・分野のマッチングシステム・アプリ開発を支援してきました。
これまで培った、知見やノウハウを最大限活かし、お客様に最適なソリューションをご提供します。
マッチングシステム・アプリの導入をご検討されている方は、一度VNEXTにご相談ください!
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